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保育園でタブレットを導入するとき、最初に決めておきたいこと
「とりあえず一台入れてみたが、使い方が定まらないまま棚に戻ってしまった」——タブレット導入でいちばん多いつまずきです。機器を選ぶ前に、園として決めておくと後がラクになることを整理しました。
導入がうまくいかない理由は、たいてい「決めていないこと」にある
タブレット自体は難しいものではありません。うまくいかない園に共通するのは、機器の性能ではなく、使う場面と担当が決まっていないことです。「誰が」「どの時間に」「何のために」出すのかが曖昧だと、忙しい日にはどうしても後回しになります。
先に決めておきたいのは、次の4つです。
- 使う場面:雨で外遊びができない日/午睡明けの自由あそび/延長保育の時間 など、時間帯まで具体的に
- 担当:出す人、片づける人、充電する人。特定の職員の善意に頼ると続きません
- 1回の長さ:15分など短く区切る。長く使わせないことを最初に決めておくと、保護者にも説明しやすくなります
- 使わない日:毎日使うものにしない。「特別な日の道具」にしておくほうが、子どもの集中も続きます
アプリ選びで、園として確認すべき3点
家庭で選ぶときとは、見るべきところが少し違います。園では不特定多数の子どもが同じ端末を使うため、次の3点が重要になります。
1. 広告が出ないこと
広告は、内容を園がコントロールできません。子ども向けアプリでも、広告枠には年齢に適さない表示や外部サイトへのリンクが出ることがあります。誤タップで別のページに飛んだとき、保護者に説明ができません。「広告なし」と明記されているかを最初に確認してください。
2. 子どものデータを集めないこと
園の端末は共用です。個人アカウントを作るタイプのアプリは、誰の記録が誰のものか分からなくなるうえ、退園時のデータ削除の手続きも発生します。そもそもアカウントを作らない・記録を外部に送らない設計であれば、この問題は起きません。
3. インストールが要らないこと
園の端末に管理者権限がなく、アプリを入れられないケースはよくあります。ブラウザで開くだけで使えるものなら、情シス担当や本部への申請が不要です。端末を入れ替えたときも、設定をやり直す必要がありません。
保護者への説明は「時間」より「中身」で
タブレット導入に不安を持つ保護者は少なくありません。ただ、多くの場合その不安は「画面を見せること」そのものではなく、何を見ているか分からないことに向いています。
説明のときは、次のように具体的に伝えると納得を得やすくなります。
- どんな内容か(例:宇宙や日本地図を見て、名前や場所を知る)
- 何分くらい使うか(例:雨の日に15分程度)
- 広告が出ないこと、記録を外部に送らないこと
- 家庭でも同じものが使えるかどうか
園だよりで一度説明しておくと、その後の問い合わせがぐっと減ります。データの取り扱いについて書面が必要な場合は、提供元にセキュリティの説明資料があるかを確認してみてください。
複数園を運営している場合
法人で複数の園を運営している場合、園ごとに別々のものを選ぶと、研修も保護者説明もその都度必要になります。同じものを横展開できれば、一度作った説明資料を使い回せますし、園をまたいだ異動があっても職員が迷いません。
契約の面でも、利用人数や端末数を数えなくてよい料金体系を選ぶと、年度ごとの園児数の増減に合わせた手続きが不要になります。運用の手間は、こうした細かいところに積み上がっていきます。
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